日本基礎心理学会フォーラム

日本基礎心理学会2019年度第2回フォーラム「共感覚と色情報処理」

【日時】2020年1月25日(土)13:30~18:00

【場所】新潟大学脳研究所 統合脳機能研究センター6F 中田記念ホール

【演題】共感覚とは何か?―再定義の試み

【要旨】共感覚の定義を専門の研究者に尋ねると、誰からもほぼ似たような答えが返ってくるが、同時に、その詳細には差異があることがほとんどだ。つまり、共感覚とは何なのか、定義がはっきりと定まっていないのである。そのため、ある“共感覚のような現象”があった場合に、それが共感覚なのか、そうでないのか、研究者によって意見が食い違うことが生じる。例えば、ピッチが高いと明るく感じる現象は、これを共感覚とみなすか、みなさないかで、論争が続いている。
 定義が定まらないということは、共感覚についての本質的な理解が不足していることに他ならない。そこで本講演では、共感覚とは本当は何なのか、その再定義を試みる。共感覚の定義は、もともとは単純で限定的だったが、研究が進むにつれて拡大の一途をたどり、様々に分化した変種が存在するに至っている。これらをひろく分析し再統合することで、共感覚の本質について考える機会としたい。

フォーラムで講演をしました。普段より一緒に研究をさせて頂いている横澤一彦先生(東京大学)や浅野倫子先生(立教大学)から多くの新しい情報や示唆をいただいたほか、栗木一郎先生(東北大学)からは、色の知覚や脳処理や表色系についてプロの見方を教えていただきました。

私の講演では、国語や算数などの教科は何色か?というアンケート調査を行いました。インターネットのウェブ調査で、どなたでも参加可能です。ぜひ回答してみてください(回答をすると、これまでのアンケート結果が表示されます)。

研究紹介

次の記事

総説「音楽と共感覚」