第12回 絶対音感:宮崎謙一先生特別講義

講義

2016年春まで新潟大学人文学部で教授を務めていらした宮崎謙一先生は、絶対音感の心理学的研究の世界的権威です。今年も特別に講義をして頂きました。

絶対音感というタイトルに(私が)しましたが、実際には、音楽の認知心理学、そして相対音感についての講義でもありました。

絶対音感という言葉は誰でも知っていますが、相対音感という言葉は、聞いたこともない人が大半です。しかし、音楽は相対的音高の連なりでできています。ですから、相対音感こそが音楽に大事なのであり、絶対音感は音楽的な能力ではない、というのが宮崎先生のお話の骨子です。絶対音感や相対音感の保有率を日本や他の国で比較した、宮崎先生自らの調査結果に基づいて、日本の音楽教育のあり方に一石を投じるお話でした。

皆さんから頂いた質問やコメントには、宮崎先生から直接回答をしていただきました。

宮崎先生によるQ&A

よく整理されたとても充実した内容なので、印刷しやすいようにPDFでお送りします。
「コメント」は、学生のコメントへの簡潔な回答です。「Q&Aと追加説明」は、本格的な解説です。

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Q&Aと追加説明